作品「政治家を働かせろ」カンヌ国際広告祭で四つの金獅子賞を受賞(継続中)

ロシア第三の都市エカテリンブルグの広告代理店(広告デザイン会社)のВосход / Voskhod / ヴァスホドが作品「政治家を働かせろ」でカンヌ国際広告祭で4つの金獅子賞を受賞しました(まだ継続中、ほかの賞にもノミネートされています)。

まずは動画をご覧ください、面白いです。

動画「政治家を働かせろ」

 

これは《ヴァスホド》が通信社《Ура.ру / Ura.tu》のために2012年に作った作品です。

ヴァスホドのデザイナーたちは通信社のために広告を作りながら、車道の一部に三人の政治家のポートレートを描きました。その三人とは州知事のエヴゲニイ・クイヴァシェフ、エカテリンブルグ市長のエヴゲニイ・ポルノフ、行政局長のアレクサンドル・ヤコブの三人。道路の損傷ー陥没、割れ目、くぼみーーに合わせて三人の諷刺画が描かれています。クイヴァシェフの口には例えば、雑に設置されたマンホールが置かれています。そしてその諷刺画の近くには、道路の舗装状態の改善を約束する政治家の言葉の引用がまた書かれています。

当局側からの反応を追跡するため、諷刺画の周りには監視カメラが設置されました。体制当局がポートレートを塗りつぶす様子を撮影しています。塗りつぶされたポートレートの上には、翌日さらに新しいグラフィックが現れます。「塗りつぶしは、修繕じゃないぞ!」そして、この後、市の当局は問題の部分をアスファルトで舗装しなければならなかったという内容。

参照もとサイト:http://www.znak.com/svrdl/news/2013-06-18/1007320.html

 

ロシアの道路の状態は本当に劣悪です。モスクワでさえ、道がでこぼこ。車で走ると、ボンボンはねます。雨が降ると、川になります。そしてまったく改善されない。それを、こうした形で強引にでも政治家を動かそうとする発想は面白いです。市当局との間に問題は当然起こりました。

 


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