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  • Александр Слюсарев / Alexander Sliussarev

    アレクサンドル・アレクサンドロヴィチ・スリュサレフは2010年に亡くなっている。そして多くの人が彼を古典と呼ぶ。にも関わらず、彼はやはり現代写真家に位置づけるべきだ。スリュサレフが関心を向けた事物や写真の原理によって、彼は、幾世代に亘る写真家たちにとっての教師となった。彼の死後、後継者たちは活発に活動している。 スリュサレフは1944年にモスクワに生まれた。初めて手にしたカメラは14歳のとき、<青春>という象徴的な名前のカメラだった。4年後にはすでに初めての展示に参加していた。1968年、彼はモリス・トレーズ外国語大学を卒業し、イタリア語の翻訳者・通訳として働いていたが、やはり写真は撮り続けていた。スリュサレフはこういってよければ、独学者アレクサンロドル・アレクサンドロヴィチだった。彼は外国の写真雑誌で学び、それは初期の作品に現われている。こうした写真はソ連では実際のところ誰もやっていないものだった。 (中略) あるレクチャーでスリュサレフは会場から、今日皆が自分を写真家だと思っている状況をどう思うかという質問をされた。なにしろ現在では、いとも簡単にカメラのボタンを押すこと、あるいは携帯電話で撮影することができる。スリュサレフは、「鉛筆と紙を手に取る以上に簡単なことはない――でもそれで、良い芸術家が増えるわけじゃないでしょう!」と答えた。「私は写真をやっているわけですが、いったいどの程度それが芸術的かなんてわかりません。まず、判断すべきは私ではないですし、それに芸術的なものとそれ以外との違い、自分が携わっている写真がいかなるものか、これは私にとって重要ではありません…。つまり、これはジャンルにも関わっているのです。いずれの場合も、私はジャーナリスティックな写真ではなく分析的な写真に携わっています、つまり、私にとってある具体的な瞬間の情報は重要ではなく、重要なのはいうならばその瞬間の状態の情報なのです」。「私はたえず変化してますし、状況もたえず変化しています。川は流れているんです。繰り返しとは、それが普通の状態であったとしても、繰り返しではなくて、変化が継続しているということなのです」。 (Konstantin Ladvischenko, photographer) 公式サイト http://www.sliussarev.com/ http://slusarev.livejournal.com/