メイエルホリド音源

20世紀初頭は記録技術がなかったこともあり、映像や音の記録が極めて少ないです。

例えばラジオドラマなどもありましたが、音源を記録する技術がなかったため、全編生放送でしばしば行われていました。

そんななか、1930年代に入って録音技術が発展し、いくつかの音源記録が残っています。

そのなかで、今回ご紹介するのは、メイエルホリドの代表作『仮面舞踏会』(1917年初演)とチェーホフの短編を組み合わせた作品『33の失神』(1935年初演)の音源です。

1、ユーリー・ユーリエフ演じるアルベーニンのモノローグ(『仮面舞踏会』第三場より)。

2、『仮面舞踏会』のフィナーレの場面。

3、『33の失神』

 

『仮面舞踏会』の音源は、既にソヴィエト時代にレコードの形で公開されていましたが、『33の失神』のほうはこれまで一度も公開されていないようです。後者は国立メイエルホリド劇場所属演劇研究工房によって録音されたものです。演劇研究工房には、日本人演出家の佐野碩も在籍しており(1933−1937年に在籍。この後、佐野碩はメキシコに亡命し、メキシコの近代演劇の基礎を作った)、『椿姫』とこの『33の失神』の演出作業に深く関わっていました。

 

音源リンク元(http://www.colta.ru/docs/25082)

 


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