Ткачи(Weavers、トゥカチー)

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ペテルブルクのオシャレ・スポット、今日はここ!
Ткачи(Weavers、トゥカチー)
http://tkachi.com/
最寄りメトロ:オブヴォードヌ

イ・カナール(Обводный канал)
*HPに外観や内観を示す画像が少ないので写真をアップしておきます。
日本語にすると「織工(たち)」という渋い名称なのは、ここがもともと紡績工場だったから(しかも建てられたのは1846年!)。前のポストで紹介したЭТАЖИ(Floors、エタジー)も、頭に「Лофт-Проект(Loft Project)」とついていたことから察した方もいらっしゃると思うが、ペテルブルクでは(?)近年、ニューヨークのソーホーがかつてそうだったような、廃工場や廃倉庫(=ロフト)を「クリエイティブ・スペース」として利用するのがちょっと流行っているようだ(いまさら?とは突っ込まないでください)。ТкачиもЭТАЖИもその点で同じ。けれど、ЭТАЖИがギャラリーベースの展示スペースのコンプレクスであったのに対し、Ткачиは、最上階の5階がひっっっろい多目的スペースになっている(だけで)、展示の企画があるときはそこが会場になる。
じゃあ他のフロアはどうなっているかというと、1階にはショップが入っており、ロシアの服飾ブランド、Apple (=mac) Shop、バイク(=自転車というのが憚られるやつ)、アメコミショップなどが、真ん中の細長い通路を挟んで、中が丸見えのガラスケース(=個々のショップのスペース)に入って軒を連ねる感じで並んでいる。要するに、良くも悪くもやたらとオシャレ。
2階から4階は多くがオフィスで占められるが、ただ、オフィスの他にも専門学校やカルチャー・スクールのようなもの、写真スタジオなど、「クリエイティブなもの」が入っている。また、さすがТкачиと命名しただけあって、2階から4階に含まれるそれらの多くは、服飾関係のものが大半を占めているようだ。ЭТАЖИがもともとパン工場だったことを思えば、うまく建物の過去の記憶を利用している。だから、ふらっと訪れて入れるのは、基本的には1階と5階のみ(たぶん)。スポット的には5階がメインになるといえよう。
先にも書いた通り、5階はかなり広い。5階全体が、(あくまで実質的にはほぼ)ワンフロアで構成されている。展示がやっていないときにいったため、がらーんとしていたが、そのワンフロアの中には、パーティション代わりの観葉植物(だったと思う)で仕切られたカフェと(なかなか賑わっていた)、「ボルヘス」(という畏れ多い名を冠した)小さな本屋がある。想像して欲しいのだが、展示などが行われるスペースは確保されなければならないので、動かせないカフェや本屋は片隅に追いやられざるを得ない。それががらーんとした印象を強める。
ちなみに、「ボルヘス」はさすがに「ボルヘス」だけあって、現在流通にのってる人文系・芸術系の品揃えは、スペースの割りには悪くなかった。「ボルヘス」主催の講演会などもときどき行われているそうだ。あまりにがらーんとしているせいか、なぜか卓球台が3台くらい置いてあって、卓球に興じている女の子たちの楽しそうな声が響いていた。その傍らには無造作にソファがいくつか置かれていて、これまた女の子が、一人で自分のノートPCをいじっていた。ロシアの文脈で卓球がオシャレなのかわからない。本当に広い空間だったので、内心、「体育館かよ」と突っ込みもした。でも、特に意味もなく人が集まれる空間があるのはいい。展覧会がなくとも、ここはきっと「クリエイティブ・スペース」なんだろう。


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