凡例
タイムラインはテアトル誌を踏襲し、時系列を遡る形で記している(新しい情報が上)。
訳者による割注は〔〕で記している。
戯曲、小説、上演等の作品タイトルは内容を確認できていない場合、仮置きの日本語訳を記している。
人名におけるアクセントの音引きは、基本的には表記しない。
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ロシア演劇界タイムライン(2022年2月24日-)14ヶ月目
Театр.誌原文(14ヶ月目)
(翻訳:伊藤愉)
▶︎公開:2023年5月6日19:30
▶︎更新:2023年5月14日19:48、7月8日04:45
2月24日、テアトル誌はウクライナ領の状況に関連するタイムラインの記録を開始した。
*Roscomnadzor(ロシア連邦通信・IT・マスメディア監督庁、Federal Service for Supervision of Communications, Information Technology and Mass Media)はロシア軍によるウクライナ各都市への砲撃やウクライナ民間人の犠牲関する情報、および進行中の作戦を攻撃・侵略・宣戦布告と呼ぶ資料は現実に即していないとみなしている。
編集部は週ごとのタイムラインを月ごとのタイムラインに切り替えることに決めた。だが、私たちは近いうちにこうしたタイムラインを公開する必要がまったくなくなることを望んでおり、それを信じている。
4月23日
20:00.
ネイションズ劇場は、4月26日と27日に予定されていたリヤ・アヘドジャコヴァが出演しているアンドレイ・モグーチー演出『最後の天使の物語』の上演を中止。劇場サイトでは、上演は「技術上の理由で」中止となったと発表された。
4月中旬にネイションズ劇場は、「技術上の理由で」ペテルブルグ・ツアーでの『最後の天使の物語』の上演を中止したと発表していた。同時期には、ロシア文化省が明らかにトフストノゴフ記念ボリショイ・ドラマ劇場芸術監督のアンドレイ・モグーチーと契約を更新しないことが明らかになっていた。『最後の天使の物語』は2021年の「ゴールデン・マスク」賞で大劇場部門の最優秀作品賞を受賞している。
4月22日
17:30.
マールイ・ドラマ劇場-ヨーロッパ劇場は本日4月22日と明日23日に予定されていたレフ・ドージン演出、ダニラ・コズロフスキー出演の『たくらみと恋』の上演を中止。劇場サイトには、コズロフスキーが主役を務める『ハムレット』の上演が5月に延期された4月20日の発表とまったく同じものが掲載された。「親愛なる観客、友人のみなさん! 大変残念ながら、4月22日と23日に予定されていた『たくらみと恋』の上演は5月23日と24日に変更となりました。チケットは有効です。上演が行なわれることを切に願っています」
これ以前、「保安・反腐敗」連邦プロジェクト代表のヴィタリー・ボロジンはロシア軍の信用失墜行為に関する法律違反についてコズロフスキーに対する検察当局の捜査を求める要請書を検事総長に送っていた。これを受け、同俳優は、モスクワ市プレスネンスキー地区裁判所に、ヴィタリー・ボロジンとタス通信社を相手どり、名誉、尊厳、仕事上の評判を保護するための訴状を提出。告訴を決めたものである。訴訟は4月17日に登録されたが、その後プレスネンスキー地区裁判所は「原告が被告ボロジンに関する資料を提出していないという瑕疵に関する修正の動きがないまま据え置きとなっている。この違反が修正されれば、裁判所は受理を検討する」と発表している。
4月21日
21:00.
アレクサンドリンスキー劇場は近日中のニコライ・ローシン演出『シラノ・ド・ベルジュラック』(エドモンド・ロスタン作)の上演を中止。
劇場公式サイトでは次のように記されている。「親愛なる観客のみなさん! 4月と5月の『シラノ・ド・ベルジュラック』の上演は〔演目〕変更となりました。4月23日は『カラス』が、5月24日は『結婚』が上演されます。
開演は19時半です。購入済みのチケットは有効です。ご迷惑をおかけして申し訳ありません」。
これ以前にペテルブルグのメディアには、観客の一人が警察に「ロシア軍の信用失墜」に違反している件でローシンの作品を調査するよう訴えたという情報が出ていた。
本作品の初演は2018年で、その後、同作は「ゴールデン・マスク」賞の最優秀男優賞(イヴァン・ヴォルコフ)を受賞している。
14:30.
名誉毀損の内容でダニラ・コズロフスキーが「保安・反腐敗」連邦プロジェクト代表のヴィタリー・ボロジンとタス通信を相手どって起こした訴訟は、「瑕疵の修正の動きがないまま据え置き」になっているとRBK紙がプレスネンスキー地区裁判所の発表を引用して報じた。訴訟におけるこれらの瑕疵は「原告が被告ボロジンに関する資料を提出していないことにあり。この違反が修正されれば、裁判所は受理を検討する」とのこと。本件は、ヴィタリー・ボロジンが、ロシア軍の信用失墜行為に関する法律違反についてコズロフスキーに対する検察当局の捜査を求める要請書を検事総長に送ったことを受け、同俳優が告訴を決めたものである。
4月20日
17:30.
マールイ・ドラマ劇場-ヨーロッパ劇場は本日4月20日と明日21日に予定されていたレフ・ドージン演出、ダニラ・コズロフスキー主演の『ハムレット』の上演を中止した。劇場サイトでは次のように告知された。「親愛なる観客、友人のみなさん! 大変残念ながら、4月20日と21日に予定されていた『ハムレット』の上演は5月21日と22日に変更となりました。チケットは有効です。上演が行なわれることを切に願っています」。
4月19日
16:30.
イリヤ・デムツキー作曲のキリル・セレブレンニコフとユーリー・ポソホフのバレエ『ヌレエフ』がボリショイ劇場のレパートリーから外される。劇場総裁のヴラジミル・ウリンが、2023-2024シーズンの計画に関するプレス・カンファレンスで発表した。彼はこの決定を、「非伝統的な価値観のプロパガンダと結びついた諸問題に関して全く議論の余地のない」LGBT法によるものだと説明した。
2017年、『ヌレエフ』の初演は7月から12月に5ヶ月延期となり、いく人かの情報提供者によると、それは同バレエに「非伝統的な価値観」のプロパガンダを見てとった当時の文化大臣ヴラジミル・メディンスキーの個人的な指示によるものだった。同作の初演は、キリル・セレブレンニコフが「第7スタジオ」の事件で自宅軟禁に処されていたときに実現した。2019年、『ヌレエフ』は「ゴールデン・マスク」賞で、バレエ部門のシーズン最優秀賞を含む三つの賞を受賞した。
2022年5月、演出家〔キリル・セレブレンニコフ〕がロシアを離れたあと、バレエ『ヌレエフ』の上演が数回中止され、ボリショイ劇場サイトの同作ページからはセレブレンニコフの名前が削除されたものの、同作品の取り下げを求める公式の指示はなかった。
しかし、2022年12月にLGBTに関する新しい法律が施行され、年齢を問わず「非伝統的な性的関係、小児性愛(ペドフィリア)、性別の変更のプロパガンダ」を禁止されたことから、同作品はレパートリーから外されることとなった。
4月18日
13:00.
ベストゥジェフ劇場(国立ロシア・ドラマ劇場)でディレクターが交代。
ベストゥジェフ記念国立ロシア・ドラマ劇場(ウラン・ウデ)のサイトに、リュボフィ・ムンクエヴァが劇場ディレクター代理に任命というお知らせが掲載された。次のように記されている。「2023年4月17日付のブリヤート共和国文化省の命で、ベストゥジェフ記念国立ロシア・ドラマ劇場のディレクター代理として、空席が埋まるまでの間、財務・組織問題担当副ディレクターのリュボフィ・ヴィクトロヴナ・ムンクエヴァが任命されました」。
前日の4月17日、「ヴォストク・テレインフォルム(«Восток теле-информ»)」紙は国立ロシア・ドラマ劇場のプレス担当の言葉を引用して、2019年から劇場代表だったナタリヤ・スヴェトザロヴァがディレクター職を辞職したと報じていた。
3月29日、『劇場/その裏側』上演後のカーテンコールで、俳優のアルトゥル・シュヴァロフが声明を発した。その中で彼は、自身と妻に対する劇場運営部からの迫害について語り、劇場運営部への抗議のしるしとして、同俳優は舞台上で自らの手首を切りつけていた。4月1日、ベストゥジェフ記念劇場芸術監督ヴャチェスラフ・ヂヤチェンコは警察を呼び、劇場の代表的俳優ヴラジミル・バルタシェヴィチやアユル・ドルジエフなど、シュヴァロフの仲間たちを劇場から連れ出すよう求めた。この出来事のあと、国立ロシア・ドラマ劇場の観客たちはヂヤチェンコとスヴェトザロヴァの解任を求める嘆願書をchange.orgのサイトに立ち上げていた。
4月17日
ダニラ・コズロフスキーはモスクワ市プレスネンスキー地区裁判所に、名誉、尊厳、仕事上の評判を保護するための訴訟を起こす。本訴訟は2023年4月17日に登録された。同著名俳優の訴訟では、ヴィタリー・ボロジン、彼が代表を務める「保安・反腐敗」連邦プロジェクト、タス通信社が被告として挙げられている。本訴訟は、ボロジンが検察に対して、同俳優が関連法が施行される以前のSNS投稿やインタビューでの発言に基づいて、ロシア軍の信用失墜の罪で調査するよう求めたことに対するコズロフスキーの対応である。このほかヴィタリー・ボロジンは、コズロフスキーが長期間アメリカに出国しており、現在は戻ってきていると主張していた。ダニラ・コズロフスキーはオープン・レターでこうした批判を全て説得的に否定し、裁判を起こす意向を表明した。
ヴィタリー・ボロジンはこれ以前にも、アーラ・プガチョワ、ライマ・ヴァイクレ、ヴァレリー・メラゼ、ディアナ・アルベニナに対して同様の要請をしている。4月10日には、リヤ・アヘドジャコヴァに対して、国家反逆罪で起訴するよう検察に要請していた。
4月14日
18:30.
ペテルブルグでの『最後の天使の物語(«Сказки про последнего ангела»)』の上演が中止。
ネイションズ劇場はペテルブルグでの夏季ツアーのプログラムを変更した。同プログラムは6月19日にトフストノゴフ記念ボリショイ・ドラマ劇場での、アンドレイ・モグーチー演出、リヤ・アヘドジャコヴァ出演『最後の天使の物語』で始まる予定だった。同作の代わりにツアー・ポスターには先日初演を迎え『誰がヴァージニア・ウルフを怖がっているのか?(«Кто боится Вирджинии Вулф?»)』が加えられている。同作には、エヴゲニー・ミロノフ、アグリピナ・ステクロヴァ、マリヤ・スモリニコヴァ、アレクサンドル・ノヴィンが出演している。ダニル・チャシナの同作はトフストノゴフ記念ボリショイ・ドラマ劇場で6月17日と18日に上演される。6月22日には、ボリショイ・ドラマ劇場でステファン・ブラウンシュヴァイク演出『ワーニャ伯父さん』の上演が予定されている。同作の主演もエヴゲニー・ミロノフである。
4月10日、ヴィタリー・ボロジンは検察庁にリヤ・アヘドジャコヴァを国家反逆罪で起訴するよう要請していた。また4月12日には、ロシア文化省がトフストノゴフ記念ボリショイ・ドラマ劇場芸術監督のアンドレイ・モグーチーと契約を更新しないことが明らかになっていた。
15:10.
「外国エージェントやロシアを離れて反ロシア的立場を表明している文化関係者がロシア領内での創作活動で収入を得ることを禁止するための提言」を行なうワーキング・グループが国家院で立ち上げられた、とタス通信が下院副議長ピョートル・トルストイの言葉を引いて報じた。トルストイは、同グループの代表は国家院副議長のイリーナ・ヤロヴァヤが務めると述べている。ワーキング・グループの課題は、トルストイによれば、「この極めて繊細でデリケートな領域で公正な解決策を見つける」ことである。「有権者から過激な要請を受けてはいる。自分が嫌っている国でお金を稼ぐべきではないということだろう。ロシアで稼いだ資金でウクライナ軍を支援しているという事実が確認できるのであれば、なおさらだ」。
7:00.
ウィーン・コンツェルトハウスはテオドール・クルレンツィスとの協働を停止。オーストリアのKleine Zeitung紙が同コンツェルトハウス総裁Маттиаса Наскеの言葉を引用して報じた。Маттиаса Наскеは、コンツェルトハウスの2023-2024シーズンの計画に関するプレス・カンファレンスで、同指揮者との協働はロシア・ウクライナ紛争に関して明確な表明があるまで「休止とする」と述べた。6月には、これ以前に契約が締結されていたテオドール・クルレンツィスとウィーン・コンツェルトハウスの最後の協働プロジェクトが上演される。
また、ザルツブルグ音楽祭ディレクターのマルクス・ヒンターホイザーはテオドール・クルレンツィスとの協働継続に言及しており、今年、クルレンツィスは自身の新しい国際オーケストラUtopiaとともにフォーラムに参加する。
4月13日
10:00.
「チェーホフ・センター」(ユジノ・サハリンスク)の決定によると、同劇場で予定されていたピョートル・シェレシェフスキー演出『アッティラ』の「ゴールデン・マスク」賞審査員向け上演は中止となる。同作品は大劇場形式部門の候補に挙げられていた。「ゴールデン・マスク-2023」には、主演賞にアレクサンドル・アゲエフもノミネートされていた。
これ以前、レンソヴィエト劇場でもボリス・パヴロヴィチ演出『紳士トリストラム・シェンディの生涯と意見』のペテルブルグの同劇場での上演が中止されている。同作は「ゴールデン・マスク-2023」で8部門にノミネートされていた。
4月10日
14:30.
検察庁に対し、リヤ・アヘドジャコヴァを国家反逆罪で起訴するよう要請される。
検事総長イーゴリ・クラスノフへのこの要請は、「保安・反腐敗」連邦プロジェクト代表のヴィタリー・ボロジンが行なった。ロシア連邦の保安に反する活動で外国に資金援助を行なったとしてロシア連邦刑法第275条「国家反逆罪」の他、ボロジンは刑法第280条3項「ロシア連邦軍を用いることへの信用失墜を狙った公的な行動」および刑法282条「過激派的行為への公然の呼びかけ、憎悪や敵意の扇動、人間の尊厳の侮辱」に則して同女優を有罪に処すよう要請している。書面では、こうした要請は、女優のインタビュー〔記事〕の一つに書き込まれたコメントにみられる「ロシア国民の憤り」や訴えの中でアヘドジャコヴァが「彼女の発言や振る舞いに根本的に賛同していないすべてのロシア人を代表して自らの意見を表明している」ことに基づいていると述べられている。
アヘドジャコヴァ自身はウクライナへの資金援助を否定している。
ヴィタリー・ボロジンはこれまでも、ダニラ・コズロフスキーやディアナ・アルベニナ、ヴァレリー・メラゼ、モネトチカ、セミョン・セパコフ、アーラ・プガチョワなど多くの文化人たちを書面で糾弾してきている。
4月9日
17:07.
リヤ・アヘドジャコヴァは「ソヴレメンニク」劇場への辞職願を提出し、4月5日以降彼女は劇場所属ではなくなっている。タス通信が「ソヴレメンニク」劇場ディレクターのユーリー・クラヴェツの言葉をひいて伝えた。「ソヴレメンニク」劇場への辞職願を提出したという情報が公表された。しかしその後、劇場側はこの情報を否定。2月には同女優が出演する作品の上演がすべて注視されていた。3月9日、「ノヴァヤ・ガゼタ」紙でリヤ・アヘドジャコヴァのオープン・レターが掲載され、その中で、彼女が出演する最後の上演が生涯をともにした劇場のレパートリーから外された後に寄せられた、彼女を支持する数千の手紙に感謝を述べ、「ソヴレメンニク」劇場に別れを告げていた。
4月7日
19:48.
ダニラ・コズロフスキーはロシア軍の信用失墜の罪で捜査を受ける。
「保安・反腐敗」連邦プロジェクト(Федеральный проект безопасности и борьбы с коррупцией)代表のヴィタリー・ボロジンは検察庁にダニラ・コズロフスキーの発言、とりわけ2022年2月に同俳優がSNSに投稿した反戦的書き込みを調査するよう要請書を提出した。同役人はこの投稿が該当する法律が承認される前に書かれたものでありながら、「ロシア軍の信用失墜」にあたると考えている。
またボロジンは、同俳優がイリーナ・シフマン(外国エージェントに認定)のインタビューに応じて、「ファンにデモ集会に参加するよう呼びかけた」ことにも言及している。
依頼書の中でボロジンは、ダニラ・コズロフスキーがアメリカ合衆国からロシアに戻り、モスクワとサンクトペテルブルグで舞台に立つことを計画していると指摘している。
これ以前、サンクトペテルブルグのマールイ・ドラマ劇場の広報担当は、コズロフスキーの解雇に関する噂を否定していた。それによると、同俳優は『ハムレット』、『たくらみと恋』、『桜の園』への出演を継続しているとのことである。直近の上演は4月22日と22日に予定されている。
4月6日
17:42.
モスクワの「演出・劇作センター」はヴラジミル・パンコフ演出の『ママ』(アーシャ・ヴォロシナ作)の近日中の上演をすべて中止した。4月6日、劇場のSNS上で発表された。「4月18日、19日、5月3、4日に予定されていた『ママ』の上演は中止となりました。ご迷惑をおかけして申し訳ありません!」。
この1時間前、ある匿名のテレグラム・チャンネルで、同作の劇作家の反ロシア的姿勢を非難する書き込みが投稿されていた。
『ママ』のプロットの中心は、母親をなくした少女の成長の物語である。演出ノートでヴラジミル・パンコフは次のように述べている。「わかりやすい役柄の奥に、主人公のおどおどとした性格が隠れている。彼女の人生におけるさまざまな出来事に関する語りは告白となり、実存主義的な意義を持ち始める。作品の中で重要なのは、世代を越えた連続性、母性、愛の探求、そして人生における自分の居場所というテーマである」。エレナ・ヤコヴレヴァが主役を演じる『ママ』の初演は2018年9月17日だった。
4月5日
12:16.
モスクワのトヴェルスコイ地区裁判所は、「ロシア軍の信用失墜」の罪で俳優のドミトリー・ナザロフに5万ルーブルの罰金刑を言いわたした。タス通信が伝えた。
3月21日、同俳優はロシア連邦行政法違反(第20条3.3項)で起訴されていた。1月14日、1月14日、反戦的な立場を公にしていたドミトリー・ナザロフとその妻で女優のオリガ・ヴァシリエヴァは、チェーホフ記念モスクワ芸術座を解雇された。劇場芸術監督のコンスタンチン・ハベンスキーが同書類にサインした。その後、ナザロフとヴァシリエヴァはロシアを出国していた。
4月3日
19:00.
ウラン・ウデのベストゥジェフ記念国立ロシア・ドラマ劇場の観客が、ブリヤート共和国首長のアレクセイ・ツィデノフと同地域文化大臣のソエルマ・ダガエヴァに対して、「劇場の根絶」をやめるよう嘆願書をchange.orgで開始した。嘆願書の全文を転載する。
親愛なるアレクセイ・サムブエヴィチ、ソレルマ・バヤルトゥエヴナ! 私たち共和国の観客は、公立の文化機関の指導者としての信頼を損なったことを理由に、ベストゥジェフ記念国立ロシア・ドラマ劇場のディレクターН. Н. スヴェトザロフと芸術監督В. М. ヂヤチェンコの解任を求めます。
彼らが自らの行動で劇場内に生み出した、今やロシア中に知れ渡ったこの状況そして不健全な雰囲気は、私たち観客に直接的に影響を及ぼしています。私たち観客を隠れ蓑にして、劇場運営陣は不道徳に振る舞い、完全に信用を失っています。
自らの仲間内での問題を解決する代わりに、彼らは俳優たちが舞台上で手首を切りつけてしまうような状況を引き起こしてしまうのです。そして私たちはそれを目にしなければならないのです。名誉ある俳優たち、つまり私たちの地元のスターたちを劇場から追い出し、解雇に追いやって、彼らはレパートリーを壊しています。現在、上演チケットを購入しても、それが本当に実施されるのかどうか、それを見ることができるのか、あるいはまた変更され、中止され、差し替えられるのか、「劇場の夜」のようにくだらないものが出てくるのか、完全に盗作であるような作品を自分たちのものとして見せられるのか、知ることができず、私たちは知ることができないのです。
ロシア〔・ドラマ〕劇場に介入し、私たちが長年親しみ愛してきた俳優たちの正しさを認める判断をお願いします。共和国のために何もしていない新しい人間が、ここで自分のルールを作り、モスクワ人たちが私たちの劇場を乗っ取り、采配を振るうことは許せません。むしろ、私たちの俳優たちこそが、長年に亘ってブリヤートの文化のために貢献してきたのです。
共和国にいかなる貢献もしていない他の都市からきた芸術監督たちが棍棒を握りしめて、この地元の名誉俳優ある人民俳優たちを、生涯の家たる劇場や作品から追い出し、私たちの愛する劇場でサーカスや見世物小屋を作り出すことを、私たちは許容できません。そのような芸術監督に私たちが、賢かろうが愚かであろうがどのような演出を目にすべきなのか、などということを決めさせる訳にはいかないし、私たちの同胞の運命を決めさせる訳にもいきません。
ヴャチェスラフ・ヂヤチェンコはすでに、ブリヤートの観客たちは愚かで、賢き演出を好まないと言って、私たちを侮辱しました。彼は他の劇場の古い作品を初演と偽り、他人の演出作品を自分のものとして横取りし、私たちを間抜け扱いしているのです。
ナタリヤ・スヴェトザロヴァ劇場をこのような状態にまで放置していました。混乱し、団員にも観客にも敬意のない場所には行きたくもないでしょう。このような人たちのせいで、劇場は落ち着きを失っています。劇場のメンバーたちをまとめ、私たち観客に芸術を提供する代わりに、彼らは魔女狩りを行なっているのです。そしてこうしたことで苦しむのは、中止でチケットを返還し、恥ずべき内輪揉めを見せつけられ、劇場にくるたびに騙されたと感じる、などといったことに際限なく付き合わされる私たち観客なのです。自分たちのお金を支払っている私たちは、自分たちの劇場を誇りに思いたいのであり、その劇場が崩壊していく様を見たいのではありません。
もし私たちが俳優たちと運営側を選ばなければならないのなら、私たちは愛し敬ってきた俳優たちを選びます。どうか、その仕事と功績が不当に評価されてしまった彼らを擁護していただきたいのです」。
3月29日、『劇場/その裏側』上演後のカーテンコールで、アルトゥル・シュヴァロフは声明を発した。その中で彼は、自身と妻である女優のスヴェトラナ・ポリャンスカヤに対する劇場運営部からの迫害について語った。劇場運営部への抗議のしるしとして、同俳優は舞台上で自らの手首を切りつけていた。4月1日、ベストゥジェフ記念劇場芸術監督ヴャチェスラフ・ヂヤチェンコは警察を呼び、劇場の代表的俳優ヴラジミル・バルタシェヴィチやアユル・ドルジエフなど、シュヴァロフの仲間たちを劇場から連れ出すよう求めた。
13.49.
モスクワの「ソヴレメンニク」劇場はリヤ・アヘドジャコヴァの辞職に関する情報を否定。タス通信が劇場広報部のコメントを引用して伝えたところによると、同女優の辞職届は受け取ってなく、彼女が出演する作品はレパートリーに残っているとのこと。
3月末にリヤ・アヘドジャコヴァがソヴレメンニク劇場を辞職するという情報が出回った2月には彼女が出演する上演がすべて中止になっていた。3月9日、「ノヴァヤ・ガゼタ」紙でリヤ・アヘドジャコヴァのオープン・レターが掲載され、その中で、彼女が出演する最後の上演が生涯をともにした劇場のレパートリーから外された後に寄せられた、彼女を支持する数千の手紙に感謝を述べ、「ソヴレメンニク」劇場に別れを告げていた。
4月1日
17:16.
メディア報道によると、ウラン・ウデのベストゥジェフ記念国立ロシア・ドラマ劇場の芸術監督ヴャチェスラフ・ヂヤチェンコは、アルトゥル・シュヴァロフが舞台上で手首を切りつけた後で、所属俳優たちに劇場に来ることを禁じた。ヂヤチェンコは警察を呼び、劇場の代表的俳優ヴラジミル・バルタシェヴィチやアユル・ドルジエフなど、シュヴァロフの仲間たちを劇場から連れ出すよう求めた。ヂヤチェンコは俳優たちがやっているのは「リベラル的なおふざけをやっている」と言明した。この事件は前述の俳優たちが出演していない『生きた商品』初演の直前に起こった。3月29日、『劇場/その裏側』上演後のカーテンコールで、アルトゥル・シュヴァロフは声明を発した。その中で彼は、自身と妻である女優のスヴェトラナ・ポリャンスカヤに対する劇場運営部からの迫害について語った。劇場運営部への抗議のしるしとして、同俳優は舞台上で自らの手首を切りつけていた。
3月30日
11:57.
ベストゥジェフ記念国立ロシア・ドラマ劇場は、この前日に劇場の舞台上で自らの手首を切りつけたアルトゥル・シュヴァロフの行動に関して公式声明を発表。
劇場側は俳優の言葉を否定し、アルトゥル・シュヴァロフは作品に携わり、給与を受け取っていた。彼の妻は本人の希望で辞職した。セルゲイ・レヴィツキーの演出作品『劇場/その裏側』は〔レパートリーから〕削除される予定にはないと述べた。
「あの状況やアルトゥル・シュヴァロフの行動の性質を考慮すると、おそらく公衆の面前での自殺の試みは医師の判定を受けるべきことなのでしょう」と劇場側は公式の声明の中で述べている。「前芸術監督解任のあと、アルトゥル・シュヴァロフは創作活動に向き合う状態になく、ただ怠惰で、活動をどうにか妨害しようとし、あえて無礼で乱暴な振る舞いをしていました。2023年3月29日に劇場の舞台上で行なわれたアルトゥル・シュヴァロフの発言と行動は、劇場内部を混乱させ、活動を妨害しようとする同俳優のいつもの当て擦りなのです。カーテンコールは上演の一部だが、損なわれてしまった。こうした振る舞いは観客、劇場、同僚、自分自身そして神に対する冒涜であり、常識に反している」。
劇場側はこの事件の目撃者となった観客に対して謝罪し、この件の「徹底的な調査」を約束した。
また、「ヴォストク・テレインフォルム(«Восток теле-информ»)」紙は、劇場側の次のような声明も引用している。
「同俳優とは幾度となく話し合いの場をもうけたが、彼はそれを威圧的なものだと受け止めていた。指摘しておきたいのは、同俳優は新しい芸術監督に対して(SNS上も含む)、また招聘された同僚たちに対して、個人的な敵意を露にするだけでなく、我らのロシア軍の行動や特別軍事作戦に関わる我が国の指導部に対して、ネガティヴで非難するような態度を明確にとり続けていたということだ。特別軍事作戦が始まってから、劇場では特別軍事作戦を遂行するロシア政府の行動を支持しない俳優たちによるグループが形成されてきた。2022年3月、特別軍事作戦への反対を表明した劇場芸術監督のセルゲイ・レヴィツキーが解雇された。彼は、アルトゥル・シュヴァロフを含む劇場の一部の俳優たちに強い影響力をもっていて、現在に至る。その証拠の一つとして、共和国首長のアレクセイ・サムブエヴィチ・ツィデノフが特別軍事作戦開始の公平さを説明していた文化関係者の会合で、いく人かの俳優たちがこれみよがしに無作法に退席した事実がある。特別軍事作戦開始から最初の数ヶ月、俳優グループは同軍事作戦を支持する課題を完遂することを断固として拒否していた。
2022年5月7日、大祖国戦争〔独ソ戦/第二次世界大戦〕の戦勝記念日の前日の祝賀コンサートの際、劇場前広場に掲げられていたZとVのシンボルを記したバナーがとり外された。監視カメラから明らかとなったのは、バナーをとり外したのは俳優のアルトゥル・シュヴァロフであり、この件に関しては彼自身も書いている。
2022年8月から10月の期間、アルトゥル・シュヴァロフは数回に亘って所属俳優の会合を主催したが、これは劇場内の秩序をや労働規約に違反するものである。彼の発言の主なメッセージは、そのように始められた活動の団結と継続、劇場の指示(暗に特別軍事作戦を支持するイベント)を実行することへの不服従、そうした活動への賛同者たちの支持の要請、といったものだった。
こうした活動は総じて、劇場内に神経質で不安定な状況を生み出し、団員間に分裂を引き起こした。というのも全員がアルトゥル・シュヴァロフを支持していたわけではなく、さらにはスタッフたちが俳優たちに対して対立することになった。
2022年10月には、職員アルトゥル・シュヴァロフの労働規則・倫理規範の違反および職務違反の事実に関する調査が実施された。〔その結果、〕同俳優による国家機関の職員として重大な公務違反が行なわれた事実が確認され、懲戒処分の戒告がなされた。2023年2月22日、アルトゥル・シュヴァロフは、特別軍事作戦で戦っていた兵士たちが治療している病院で、すべての演劇コンサート団体が参加するコンサートを開催するという任務の遂行を拒否した。この件に関しても職務調査が実施されている」。
3月29日、『劇場/その裏側』上演後のカーテンコールで、アルトゥル・シュヴァロフは声明を発した。その中で彼は、自身と妻に対する劇場運営部からの迫害について語った。劇場運営部への抗議のしるしとして、同俳優は舞台上で自らの手首を切りつけていた。
10:32.
リヤ・アヘドジャコヴァが「ソヴレメンニク」劇場を辞職したと発表。「ノーヴァヤ・ガゼータ」紙によると、同女優は辞表をすでに3月10日に書いていたとのこと。リヤ・アヘドジャコヴァは同紙にツアー公演には参加するつもりだと語った。3月16日と17日にはキプロスのパティヒオ劇場(Паттихио)で、リュドミラ・ウリツカヤの戯曲に基づくマルファ・ゴルヴィツ演出『我が孫ヴェニヤミン』に出演した。これ以前に同作品のロシアでの上演は中止されていた。またアヘドジャコヴァは、現在ツアー公演の提案がいくつかあると述べた。ロシアを離れることを同女優はまだ計画はしていない。
2月に「ソヴレメンニク」劇場はリヤ・アヘドジャコヴァが参加する全ての上演を中止し、最後に残っていたのはガリナ・ヴォルチェクの『ジン・ゲーム』だった。3月9日、「ノーヴァヤ・ガゼータ」紙でリヤ・アヘドジャコヴァのオープン・レターが公開され、その中で、彼女が出演する最後の上演が生涯をともにした劇場のレパートリーから外された後に寄せられた、彼女を支持する数千の手紙に感謝を述べ、「ソヴレメンニク」劇場に別れを告げていた。
3月29日
19:00.
ウラン・ウデのベストゥジェフ記念国立ロシア・ドラマ劇場俳優のアルトゥル・シュヴァロフは、劇場の新運営陣に対する抗議として舞台上で自分の手首を切りつけた。観客の一人が撮影したこの瞬間の映像が、テレグラム・チャンネルのBazaに投稿された。
同劇場前芸術監督セルゲイ・レヴィツキーが残した演出作品の一つ『劇場/その裏側(«Театр. Изнанка»)』上演後、同俳優は舞台で声明を発した。「この一年、私は、劇場から解雇されかけ、侮辱され、仕事とお金を奪われてきた。今日、私の妻である女優のスヴェトラナ・ポリャンスカヤを解雇する書類にサインがなされた。私はもう我慢したくない。でも私にはもはや力も選択肢もない。俳優が古代より続く職業の一つに似ているだなんて聞きたくない。私は、この劇場の観客にふさわしいのは知的な演出であり、芸術監督が言ったようなことではないと考えている。もう一度謝罪を申し上げます。私は疲れてしまった。もう選択肢がないんです。ただ一つのことだけ伝えたい。ヴャチェスラフ・ミハイロヴィチ・ヂアチェンコ、ナタリヤ・ニコラエヴナ・スヴェトザロヴァ、この人たちが私に死をもたらしたのです」。
この発言ののち、俳優はナイフを取り出し、自らの手首を切りつけた。現在、彼は病院にいる。
以前「モデルン〔モダン〕」劇場に俳優として所属していたヴャチェスラフ・ヂヤチェンコは、2022年10月、SNSに反戦的投稿をしたセルゲイ・レヴィツキーが解雇された後に、ベストゥジェフ劇場の芸術監督に任命された。着任してから最初のインタビューで、ヂヤチェンコは俳優たちをもっとも古い職業の女性たちに例え、ウラン・ウデの観客たちに必要なのは知的な演劇ではなく、もっとシンプルな演目だと述べた。その後、アルトゥル・シュヴァロフを含む俳優たちは、新しい指導方針に抗議するオープン・レターを文化大臣に宛てて書き送っていた。
アルトゥル・シュヴァロフはベストゥジェフ記念国立ロシア・ドラマ劇場に2009年から参加。セルゲイ・レヴィツキーの演出作品に数多く出演し、劇場からレヴィツキーが解雇されることに関して反対を表明していた。
3月28日
20:00.
バルナウルのヴァシリー・シュクシン記念アルタイ地方ドラマ劇場はアレクサンドル・ズィコフ演出の作品『二人の天使、四人の人間(«Два ангела, четыре человека»)』のクレジットから同戯曲の作者ヴィクトル・シェンデロヴィチの名前を削除した。劇場サイトの作品ページやポスターには現在「作者なし」と記されている。
シェンデロヴィチ自身はSNSでこの件について「『二人の天使』はロシアで上演されています! ただ作者の苗字が思い出されないだけです」と書いている。
2022年1月にヴィクトル・シェンデロヴィチはロシアを出国していた*。
*2021年12月にヴィクトル・シェンデロヴィチは法務省の外国エージェント・リストに登録されていた。
3月26日
13:35.
ヤロスラヴリ国立演劇大学の学生たちが特別軍事作戦を支持するコンサートに出席を望まないことを理由に大学を強制退学させられた。これに関する情報は、テレグラム・チャンネルの«Осторожно, новости» に投稿された。2月23日に同都市では、社会活動家や愛国者団体を集めて、「祖国を守るものたちに栄光あれ」というコンサートが実施された。イベント本番の少し前にヤロスラヴリ国立演劇大学当局は学生たちに対してコンサートへの出席は必須であると伝えた。4人の学生たちは、参加は拒否しなかったものの不満を表明した。ヤロスラヴリ国立演劇大学学長のセルゲイ・クツェンコは彼らをヒアリング会議に呼び出し、その中で彼らを「専門性不適合」と評した。大学当局からの圧力により、学生たちは退学を余儀なくされた。
13:00.
レンソヴィエト劇場はボリス・パブロヴィチの作品『紳士トリストラム・シェンディの生涯と意見』の同劇場での上演を中止した。
「ゴールデン・マスク」賞の8部門にノミネートされていた、ロレンス・スターンの小説に基づくボリス・パヴロヴィチ演出の同作品は、演劇祭の枠内で3月28日にモスクワで上演されるはずだった。しかし3月17日に同作品をモスクワに持っていくことはできないと発表された。レンソヴィエト劇場は「劇場外での上演会場のレンタルに関係した技術的問題」と述べている。レンソヴィエト劇場トップのラリサ・ルピアンとヴァレリー・グラツコフスキーは本誌記者との会話で、同作品が〔演劇賞〕のコンクールから外されるわけではなく、審査員たちは同作品を観にペテルブルグに来ると答えていた。「ゴールデン・マスク」賞の広報担当はこの情報を認めた。
しかし、4月18日に予定されていた直近の上演は予定演目から消えている。劇場サイトでは5月18日の上演チケットは購入可能だった。芸術監督のラリサ・ルピアンは本誌編集部に対して詳細なコメントを出すことはなかった。「あなたたち自身がすべてわかっているでしょう」と彼女は電話口で答えた。
本誌編集部に「ゴールデン・マスク」賞の広報担当が伝えたところによると、同演劇賞の運営側はレンソヴィエト劇場から4月18日の作品の変更に関する手紙を受け取ったとのことである。こうしたことから、審査員団はコンクール終了までに同作品を観ることはできない。そのため、受賞者を決定する際に、同作品と個々のノミネート部分に関しては議論されることはない。
昨年の「ゴールデン・マスク賞」でも、ボリス・パヴロヴィチ演出『ユディト』が中止されていた。
3月24日
19:00.
ドイツ人演出家たちが順番にチェーホフの戯曲を上演している。3月7日にベルリンの劇場シャウビューネでトーマス・オスターマイヤー演出『かもめ』の初演が行なわれた。3月24日にはマイケル・タマハイマーが王立ドラマ劇場(Dramaten)で『桜の園』を上演。「チェーホフが自身の戯曲で扱うテーマは時代を超えた特徴があり、ヨーロッパ諸国で常にアクチュアルなものだ」とタマハイマーはDramatenのインタビューで語った。ロシア文化の「キャンセル」に関して同演出家は次のように述べた。「バカげた過剰反応だと思う。ドストエフスキーを上演しないとかストラヴィンスキーを演奏しないとか愚かなことだ」。タマハイマーは現代の演出家や俳優たちの政治的な立場を知ることは重要だが、「ロシアの文化的遺産を捨てるのは狂っている」と指摘した。
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