ロシア演劇界タイムライン(2022年2月24日-)15ヶ月目

凡例

タイムラインはテアトル誌を踏襲し、時系列を遡る形で記している(新しい情報が上)。

訳者による割注は〔〕で記している。

戯曲、小説、上演等の作品タイトルは内容を確認できていない場合、仮置きの日本語訳を記している。

人名におけるアクセントの音引きは、基本的には表記しない。

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ロシア演劇界タイムライン(2022年2月24日-)15ヶ月目

Театр.誌原文(15ヶ月目)

(翻訳:伊藤愉)

▶︎公開:2023年10月13日22:20
▶︎更新:


2月24日、テアトル誌はウクライナ領の状況に関連するタイムラインの記録を開始した。

*Roscomnadzor(ロシア連邦通信・IT・マスメディア監督庁、Federal Service for Supervision of Communications, Information Technology and Mass Media)はロシア軍によるウクライナ各都市への砲撃やウクライナ民間人の犠牲関する情報、および進行中の作戦を攻撃・侵略・宣戦布告と呼ぶ資料は現実に即していないとみなしている。


編集部は週ごとのタイムラインを月ごとのタイムラインに切り替えることに決めた。だが、私たちは近いうちにこうしたタイムラインを公開する必要がまったくなくなることを望んでおり、それを信じている。


5月17日

12:30.
ユダヤ人会議はベルコヴィチの事件に関する専門家の反ユダヤ主義に対して捜査委員会に苦情を申し立てた。
ロシア・ユダヤ人会議は捜査委員会トップのアレクサンドル・バストルィキンに、民族間の対立を煽ったロマン・シランチエフの発言を調査し、その責任を問うよう要請した。ロマン・シランチエフはジェーニャ・ベルコヴィチとスヴェトラナ・ペトリイチュクがテロリズム正当化の罪で起訴された際に根拠となった専門家所見の執筆者の一人である。ユダヤ人会議は、彼の発言のなかに、「彼のユダヤ人に対するネガティヴな態度」と言われるような「数多くの反ユダヤ的偏見」を見出した。同団体ではまた、ベルコヴィチとペトリイチュクの事件には「反ユダヤ主義の兆候が確認され」、同事件を注視していくつもりであることが報告された。

10:00.
ヴィルィパエフとロドニャンスキーは軍に関するフェイクの罪で「欠席逮捕」された。本日、5月17日、モスクワのバスマンヌィ裁判所が劇作家のイヴァン・ヴィルィパエフとプロデューサーのアレクサンドル・ロドニャンスキー(外国エージェントに指定)がロシア軍に関する虚偽の情報を拡散した罪で欠席逮捕したことが明らかになった。
現在、ヴィルィパエフとロドニャンスキーは国際指名手配となっている。裁判所のサイトでは、身柄拘束処分に関しての審理は本年4月27日に実施されていたが、この情報が公開されたのは今日になってからである。裁判所の発表をインテルファクス通信が報じたところでは、「裁判所は予審判事の要請で、アレクサンドル・ロドニャンスキーとイヴァン・ヴィルィパエフに対して欠席拘禁とする形での身柄拘束処分が決定された。逮捕期間は被告人が拘束された時点から、あるいは彼らがロシア連邦に引き渡された時点から計算される」。
ヴィルィパエフとロドニャンスキーに対しては、政治的、イデオロギー的、民族的憎悪や敵意を動機として、あるいはある一定の社会的グループに対する憎悪を動機としてロシア軍の行動に関するデータを含む虚偽の情報を、信頼にたる情報と装って故意に拡散したとして(ロシア連邦法207条3項2号)、欠席裁判が実施された。この条文では、500万ルーブル以下の罰金および5年から10年の禁固刑が刑罰として規定されている。


5月16日

19:20.
ロシア文化省は連邦管轄の劇場から、ドネツクおよびルガンスクの各劇場に衣装、小道具、装置の提供を行なうことを前提とした「共同舞台(Общая сцена)」のプロジェクトを開始した。同省サイトでの発表には、本プロジェクトは文化大臣オリガ・リュビモヴァの主導による、と記されている。
引用されているリュビモヴァの言葉によれば、「多くの劇場には、良い状態のまま素晴らしい衣装、小道具、装置が保管されている。私たちともに、新しい地域にいる私たちの仲間たちが直面しているニーズや困難を明らかにし、それらを解決しようと勤めています。「共同舞台」というアクションは国全体の、全89地域に共通するアクションです」。
第一弾の参加となったのはボリショイ劇場、マールイ劇場、チェーホフ記念モスクワ芸術座、ネイションズ劇場、ヴァフタンゴフ劇場、オブラスツォフ記念人形劇場、ロシア・アカデミー青年劇場サーツ記念児童音楽劇場、サチリコン劇場、アレクサンドリンスキー劇場、トフストノゴフ記念ボリショイ・ドラマ劇場、ペテルブルグのプーシキン演劇センター、ヤロスラブリ州のヴォルコフスキー劇場、ウラル・オペラ・バレエ劇場の14の連邦立劇場だった。彼らは総額で1億3000万ルーブルを超える衣装や小道具1500点以上を手渡した。第二弾には演劇芸術スタジオとマリインスキー劇場が参加する。また、文化省からの発表によれば、「ノヴォシビルスク・オペラ・バレエ劇場は「ターンキー〔パッケージ化されてすぐに上演できる〕」作品である『くるみ割り人形』を2023年9月に手渡すことを計画しています」。

19:00.
ペテルブルグの市街劇場(Городской театр)がドイツに国際支部を開設。
5月16日17日にACUD劇場の舞台でナタリヤ・ラピナの『赤いフォルダ(The red folder (Красная папка))』の初演が行なわれた。
『赤いフォルダ』はあるインターナショナルな家族の旅を描いた一種のロード・ムービーで、作品内の家族は自宅を捨て、ヨーロッパの12の国をめぐる長い旅に出ることを余儀なくされる。『赤いフォルダ』とは、ここでは亡命者や難民が集めなければならない書類のフォルダを意味する。物語は日常的なドキュメンタリー的な語りから始まるが、次第に神話へと変化していく。
ナタリヤ・ラピナはSNSに次のように投稿した。「ベルリンで初演を迎えました。これまでにもさまざまな都市、国、そしてさまざまな大陸で作品を演じてきましたが、今回は格別です。
第一に、今回の作品は私の家族に関することだから。第二に、もっとも困難な状況でも人であり続けようとする人々の話だから。第三に、この作品を創作した主要な理由が、こうした人々への感謝の気持ちからだから。(中略)第四に、これはサンクトペテルブルグ市街劇場国際支部の公式オープンだからです。同支部では、いくつかの大きな計画が控えています。どうぞ見逃さないよう。(中略)作品内で私たちは4言語で演じ、さらに7言語が用いられます。大きなチャレンジなのは、芝居を多言語で演じると言うことにあるのではなく、さまざまなバックグラウンド、ナショナリティ、言語グループを持つ人々が隣り合って座り合うその観客席にこそあります。彼らとの共同はまさに始まったばかりです」。
『赤いフォルダ』に出演するのは、イリヤ・ルダコフ(ウクライナ)、オリガ・クリヴォシェエヴァ(ウクライナ)、ルイス・クルメナッハ(スイス)、ミハイル・ポリャコフ(ロシア)である。また、ナタリヤ・ラピナのほか、美術家のアリナ・スロボジャニク、映像作家のヤロスラフ・ブラヴィン、振付家のリア・スヴェニャ・ディートリヒ(Lea Svenja Dietrich)が参加。
ナタリヤ・ラピナは演出家、〔ペテルブルグ〕市街劇場芸術監督。サンクトペテルブルグ国立演劇芸術アカデミー(現在のロシア国立舞台芸術大学)を卒業(Г. М. コズロフのクラス)。これまでロシア、エストニア、チェコ、アメリカの劇場で作品を上演している。


5月15日

18:00.
モスクワ青年観客劇場はポリナ・ボロジナの同名戯曲に基づく『結末(Исход)』の上演を中止。

『結末』はカマ・ギンカスの2022年12月の演出作品。出国し公にウクライナ領土におけるロシアの行動を批判している劇作家のポリナ・ボロジナの名前をモスクワ青年観客劇場は明記していなかった。
5月15日、匿名のテレグラム・チャンネルの一つで怒りに満ちた投稿がなされた数時間後、モスクワ青年観客劇場のサイトで次のようなメッセージが公開された。「親愛なる観客のみなさん、5月18日の『結末』の上演は中止とアンリました。6月23日の『結末』の上演も中止となります」。劇場サイトからは同作品のページは削除された。

16:53.
サンクトペテルブルグのクイブィシェフスキー地区裁判所はマールイ・ドラマ劇場=ヨーロッパ劇場に対する行政法違反の訴えを受理。公判は5月17日。サンクトペテルブルグ裁判所共通広報部が発表した。裁判資料のなかで、劇場代表者は現存の違反はすでに取り除かれており、その証拠は全て法廷に提出される、と述べている。
本日5月15日マールイ・ドラマ劇場のサイトで演目変更が発表された。「5月21日22日に予定されている『ハムレット』、5月23日24日に予定されている『たくらみと恋』は「中止」となります。チケットは購入場所で払い戻しができます。申し訳ありません」。

ダニラ・コズロフスキーは自身のテレグラム・チャンネルで中止の情報を認め、強制的な活動中止に関して投稿した。「……一身上の理由により、2023年末まで休むことになりました」。
これ以前にマールイ・ドラマ劇場はダニラ・コズロフスキーが出演する4月20日21日の『ハムレット』と4月22日と23日の『たくらみと恋』の二作品が、検察への密告により上演中止に追い込まれていた。劇場は同作品を5月末に上演することを予定していた。
5月5日、ロシア連邦消費者権利及び福祉監督庁地方局はペテルブルグのマールイ・ドラマ劇場の活動を5月12日まで停止とした。5月10日、サンクトペテルブルグのクイブィシェフスキー地区裁判所は、ロシア連邦行政法第1部第6条3項に基づき行政犯罪事件として登録した。同劇場は、壁や床の仕上げに欠陥があったこと、清掃用具や消毒薬にラベルがなかったこと、食堂の調理台に私物が置かれていたことなどの違反があったと見なされていた。5月11日、裁判所は「調書には違反がリストアップされているのみで、こうした違反が、そして具体的にどの違反が住民の生命と健康に脅威をもたらすのか記されていない」ため、本件資料の差し戻しを決定。5月12日、資料が再び登録された。現時点でマールイ・ドラマ劇場の活動は停止され、上演は5月13日から16日まで中止されている。

12:00.
ARTиШОК劇場(アルマトィ)でスヴェトラナ・ペトリイチュクの戯曲『美しき鷹フィニスト』のリーディング公演が行なわれる。
5月26日ARTиШОК劇場の本舞台でスヴェトラナ・ペトリイチュクの戯曲『美しき鷹フィニスト』のリーディング公演が行なわれる。同劇場のSNSでは「わずか一日足らずでリーディング公演に150を超える人々の申し込みがありました。同日の予約は締め切りますが、来月も『フィニスト』のリーディングを必ず実施します」。
リーディング公演の演出家ガリナ・ピヤノヴァは本誌に対して、「スヴェトラナが勾留されている間は、月に一度『フィニスト』のリーディングを行なうつもりです。さまざまな形態でリーディングを行なうということは、より多くの人々を引きつけるということです」。
5月5日、劇作家スヴェトラナ・ペトリイチュクと演出家ジェーニャ・ベルコヴィチが逮捕された。演劇カンパニー「ソソの娘たち」による作品『美しき鷹フィニスト』の作者たちは刑法205条2項「テロ活動実施への公的な呼びかけ、テロリズムの公的な正当化、もしくはテロリズムのプロパガンダ」で立件された。


5月12日

18:00.
アレクサンドル。ソクロフはForbes誌のインタビューでペテルブルグとモスクワの最近の演劇界の状況に関して言及した。「ここ最近で、さらに二人の偉大な演劇人、エヴゲニヤ・ベルコヴィチとスヴェトラナ・ペトリイチュクに対する起訴が続いている。芸術活動に対する起訴はどのようなものであれ容認できない。政治的な理由による女性への迫害、まして子どもがいる女性の迫害は、一般的に見て不道徳なものだ。先日は、さらに別の偉大な演出家レフ・ドージンの劇場の扉に錠がかけられた。共産党が反体制運動と闘っていたソヴィエト期でさえこれほどの規模の文化に対する抑圧はなかった」。
同じ記事の中でソクーロフはトフストノゴフ記念ボリショイ・ドラマ劇場の芸術監督を解雇されたアンドレイ・モグーチーにも言及している。「偉大なロシア人演出家を国内でも有数の劇場の一つから追放する、それも彼のもとでその劇場が飛躍していたときに。その事実に絶望する。これは国家や社会に対して官僚主義が攻撃を仕掛けているという事実なのではないだろうか。アンドレイ・モグーチーのような人々には文化水準、若者の育成、社会全体における文明的な環境の有無など極めて多くの役割がある。それゆえ、私たちは声をあげ、そうした人々を守る義務がある」。2023年4月にモグーチーの契約解除が明らかになったとき、ソクーロフは同演出家を支持する書簡を公開していた。

17:28.
マールイ・ドラマ劇場は5月16日までの上演を中止。
劇場が本日5月12日にSNSで公表。「観客のみなさん!サンクトペテルブルグ市の連邦消費者権利及び福祉監督庁(Роспотребнадзор)の5月5日付議定書#78-01-05/19-0305-2023に基づく決定により、当劇場の活動は一時的に停止となります。公判日は未定です。5月12日から16日までの上演予定演目は中止です」。
5月5日、ペテルブルグのマールイ・ドラマ劇場=ヨーロッパ劇場の扉が封鎖された。劇場の活動は「抜き打ち監査」を実施したロシア連邦消費者権利及び福祉監督庁の要請によって5月12日まで一時的に停止されていた。
5月10日、サンクトペテルブルグのクイブィシェフスキー地区裁判所は、ロシア連邦行政法第1部第6条3項に基づき行政犯罪事件として登録した。同劇場は、壁や床の仕上げに欠陥があったこと、清掃用具消毒薬にラベルがなかったこと、食堂の調理台に私物が置かれていたことなどの違反があったと見なされている。
しかし、裁判所は「調書には違反がリストアップされているのみで、こうした違反が、そして具体的にどの違反が住民の生命と健康に脅威をもたらすのか記されていない」ため、本件資料の検討にあたらなかった。よって、裁判所は調書を作成者に返却することに決定した。
これ以前にマールイ・ドラマ劇場は検察に密告のあったダニラ・コズロフスキーが出演する2作品、4月20日と21日に予定されていた『ハムレット』と4月22日23日に予定されていた『たくらみと恋』の上演の中止を余儀なくされていた。同劇場はこれらの作品を5月末に上演しようとしていた。

12:45.
ベルコヴィチとペトリイチュクはその逮捕に関して上訴した。
エヴゲニヤ・ベルコヴィチとスヴェトラナ・ペトリイチュクはテロリズムの正当化に基づく逮捕に関して上訴した。本日タス通信が報じた。「7月4日までの拘禁という身柄拘束処分の決定に対して、ベルコヴィチの弁護団は裁判所に上訴した」と記事では記されている。
昨日5月4日、演出家のジェーニャ・ベルコヴィチと劇作家のスヴェトラナ・ペトリイチュクが拘束された。刑法205条2項「テロ活動実施への公的な呼びかけ、テロリズムの公的な正当化、もしくはテロリズムのプロパガンダ」での立件。5月5日、モスクワのザモスクヴォレツキー地区裁判所で、ベルコヴィチとペトリイチュクの身柄拘束処分に関しての審理が行なわれ、両者は2ヶ月間の勾留となった。
拘束の理由は、スヴェトラナ・ペトリイチュクのドキュメンタリー的戯曲に基づいたベルコヴィチの演出作品『美しき鷹フィニスト』。本作は、ネットで知り合った急進的イスラム主義者たちと結婚し、シリアにいる彼らのところに向かう女性たちの物語である。
『美しき鷹フィニスト』は2020年初演で、2022年の「ゴールデン・マスク」賞の「最優秀衣装デザイン」賞と「最優秀劇作家」賞を受賞している。


5月11日

14:37.
サンクトペテルブルグのクイブィシェフスキー地区裁判所は、「検討を妨げる重大な違反」を理由に、マールイ・ドラマ劇場=ヨーロッパ劇場に対する告発の資料を返却。詳細はこちら

14:20.
ロシア情報監視委員会(Rosinfomonitoring)が俳優のアルトゥル・スモリヤニノフ(ロシア司法省によって外国エージェントに指定)を「テロリストおよび過激派リスト」に記入。同情報は所轄官庁のサイトで公表された。

アルトゥル・スモリヤニノフはこれ以前にウクライナにおけるロシアの行動を幾度となく批判していたが、「ノーヴァヤ・ガゼータ・エヴロパ」(Roscomnadzor(ロシア連邦通信・IT・マスメディア監督庁)〉により閲覧禁止)に彼のインタビューが掲載された後、ロシア連邦捜査委員会長官のアレクサンドル・バストルィキンは俳優のアルトゥル・スモリヤニノフを刑事告訴するよう指示を出した。

2022年10月29日、アルトゥル・スモリヤニノフはロシア刑法第20条3.3項の罪(ロシア連邦の軍隊を用いることへの信用失墜を狙った公的な行動)で有罪判決が下され、3万ルーブルの罰金が科されている。10月13日には同俳優がロシアを離れたことが明らかになっていた。


5月10日

20:30.
モスクワの国会議事堂付近で、演出家ジェーニャ・ベルコヴィチと劇作家スヴェトラナ・ペトリイチュクを支持する単独ピケを行なっていたポッドキャスト配信者で吹き替え俳優のピョートル・サフロシキンを警察が拘束。この前にも彼はチェーホフ記念モスクワ芸術座の側で「抑圧は〔ぼくたち〕全員に関わる。ベルコヴィチとペトリイチュクに自由を!」と書かれたプラカードを掲げていた。拘束に関しては、OVD-info(外国エージェントに指定)とピョートル・サフロシキンが伝えている。彼はトヴェルスキー地区警察署に送られた。

11:44.
アレクサンドル・ロゼンバウムはペテルブルグのコンサート・ホール「オクチャブリスキー(10月)」で行なわれた戦勝記念日のコンサートで、演出家ジェーニャ・ベルコヴィチと劇作家スヴェトラナ・ペトリイチュクを支持すると発言。『ロタンダ』誌がその発言の動画を公開し、その中で作品『美しき鷹フィニスト』やその作者が置かれている状況と、ドイツ人占領者たちの子どもを産み、警備下の島で暮らす女性たちを描いたヴェラ・グラゴレヴァの映画『ある戦争』が置かれた状況を比較している。「私は(そしてあなたたちの誰一人として)、ヴェラがファシズムを正当化したなどと考えることはなかった」。アレクサンドル・ロゼンバウムは作品を、『美しき鷹フィニスト』を観ていないと断っている。しかし彼の考えではジェーニャ・ベルコヴィチとスヴェトラナ・ペトリイチュクは惑わされた女性たちを描いたのだった。「誰かが〔この状況を〕望んでいることを私たちは理解している。しかし私たちは考える力を持っていて、私たちの国家も聡明だ。不幸で惑わされた女性たちについて描いた二人の女性を、イスラム原理主義の正当化やフェミニズムを理由に足枷をはめて連行するなんてことを私たちは本当に望んでいるだろうか。私は国民の一人として、ただ一人の人間として、意見を述べたいし、〔いまの状況は〕あまりに度が過ぎてると思っている。もういいじゃないか」。
昨日5月4日、演出家のジェーニャ・ベルコヴィチと劇作家のスヴェトラナ・ペトリイチュクが拘束された。刑法205条2項「テロ活動実施への公的な呼びかけ、テロリズムの公的な正当化、もしくはテロリズムのプロパガンダ」での立件。拘束の理由は、スヴェトラナ・ペトリイチュクのドキュメンタリー的戯曲に基づいたベルコヴィチの演出作品『美しき鷹フィニスト』。本作は、ネットで知り合った急進的イスラム主義者たちと結婚し、シリアにいる彼らのところに向かう女性たちの物語である。5月5日、モスクワのザモスクヴォレツキー地区裁判所は、同演出家と劇作家の7月4日までの勾留を決定。両者は現在留置所にいる。


5月6日

12:00.
ポータルサイトの78.ruによれば、ロシア連邦消費者権利及び福祉監督庁(Роспотребнадзор)の文書のなかで、マールイ・ドラマ劇場=ヨーロッパ劇場の閉鎖につながった重大な違反として、清掃用具の保管する部屋の壁や床の仕上げに欠陥があり、モップやバケツに表示がなく、劇場の一部の従業員にX線検査結果の書類がなかったことが挙げられている。ポータルサイトにある文書では、ロシア連邦消費者権利及び福祉監督庁は上記の要件を遵守しなければ住民の生命と健康に脅威をもたらしうる、すなわち集団感染症の蔓延を引き起こしうる、と指摘している。
5月5日の夕刻、ペテルブルグのマールイ・ドラマ劇場=ヨーロッパ劇場の扉はロシア連邦消費者権利及び福祉監督庁によって5月12日まで封鎖された。
劇場がその後再開できるかどうかは、5月11日に予定されている裁判によって決定される。

11:35.
ペテルブルグでマールイ・ドラマ劇場=ヨーロッパ劇場が封鎖。詳細はこちら


5月5日

21:20.
スヴェトラナ・ペトリイチュクは7月まで留置所に収監。
本日5月5日、モスクワのザモスクヴォレツキー地区裁判所で審理が行なわれ、ジェーニャ・ベルコヴィチとスヴェトラナ・ペトリイチュクの身柄拘束処分が決定された。『美しき鷹フィニスト』の作者らは2ヶ月間勾留される。
予審でペトリイチュクの勾留が請求され、同劇作家の弁護団は原則として身柄拘束処分を選択しないよう求めた。
スヴェトラナ・ペトリイチュクの弁護は3人の弁護士ユリヤ・クズネツォヴァ、セルゲイ・グルズヂェフ(ジャーナリストのイヴァン・ゴルノフの代理人)そしてセルゲイ・バダムシンが請け負っている。セルゲイ・バダムシンはヴァルヴァラ・カラウロヴァ事件の弁護士でもあり、カラウロヴァの証言に基づいてスヴェトラナ・ペトリイチュクはドキュメンタリー的戯曲『美しき鷹フィニスト』を執筆した。
本日夕刻、裁判所は『美しき鷹フィニスト』の演出家ジェーニャ・ベルコヴィチも2023年7月4日までの留置所への収監を決定した。
昨日5月4日、演出家のジェーニャ・ベルコヴィチと劇作家のスヴェトラナ・ペトリイチュクが拘束された。刑法205条2項「テロ活動実施への公的な呼びかけ、テロリズムの公的な正当化、もしくはテロリズムのプロパガンダ」での立件。
拘束の理由は、スヴェトラナ・ペトリイチュクのドキュメンタリー的戯曲に基づいたベルコヴィチの演出作品『美しき鷹フィニスト』。本作は、ネットで知り合った急進的イスラム主義者たちと結婚し、シリアにいる彼らのところに向かう女性たちの物語である。
また、「ソソの娘たち」劇場ディレクターのアレクサンドル・アンドリエヴィチも拘束され、取り調べの後彼は解放され監視下におかれている。『美しき鷹フィニスト』は2020年初演で、2022年の「ゴールデン・マスク」賞の「最優秀衣装デザイン」賞と「最優秀劇作家」賞を受賞している。

19:00.
ジェーニャ・ベルコヴィチは2ヶ月間の勾留。
本日5月6日、モスクワのザモスクヴォレツキー地区裁判所で審理が行なわれ、ジェーニャ・ベルコヴィチの身柄拘束処分が決定された。同演出家は2ヶ月間勾留される。
予審でベルコヴィチの勾留が請求された。
ジェーニャ・ベルコヴィチの弁護は、「第七スタジオ」事件でアレクセイ・マロブロツキーを担当した弁護士のクセニヤ・カルピンスカヤが担っている。
裁判所でのクセニヤ・カルピンスカヤの発言は以下の通り。「禁固する身柄拘束処分は例外的措置なはずです。それが可能なのは、他の処分がない場合のみでしょう。予審判事の決定では、彼女が身を隠したり、犯罪行為を続けたり(現在、上演は行なわれていません)、証人に圧力をかけ、捜査を妨害したりする可能性があると述べられています。〔しかし〕ジェーニャには障がいをもった二人の子どもがいます」。
弁護士は禁固刑という身柄拘束処分を決定しないこと、法廷審理を延期すること、刑事事件の根拠となった証拠と判断を全て提出することを求めた。
また、カルピンスカヤ弁護士は、ベルコヴィチの保釈の用意があると述べたが、裁判官はジェーニャ・ベルコヴィチを2023年7月4日まで留置所に収監する決定を下した。
昨日5月4日に演出家のジェーニャ・ベルコヴィチと劇作家のスヴェトラナ・ペトリイチュクが拘束されていた。刑法205条2項「テロ活動実施への公的な呼びかけ、テロリズムの公的な正当化、もしくはテロリズムのプロパガンダ」での立件。
拘束の理由は、スヴェトラナ・ペトリイチュクのドキュメンタリー的戯曲に基づいたベルコヴィチの演出作品『美しき鷹フィニスト』。本作は、ネットで知り合った急進的イスラム主義者たちと結婚し、シリアにいる彼らのところに向かう女性たちの物語である。
また、「ソソの娘たち」劇場ディレクターのアレクサンドル・アンドリエヴィチも拘束され、取り調べの後彼は解放され監視下におかれている。『美しき鷹フィニスト』は2020年初演で、2022年の「ゴールデン・マスク」賞の「最優秀衣装デザイン」賞と「最優秀劇作家」賞を受賞している。
本日はさらに、スヴェトラナ・ペトリイチュクの身柄拘束処分も決定する模様。本誌編集部は審理の経過を注視していく。


5月4日

20:00.
「ソソの娘たち」劇場ディレクターのアレクサンドル・アンドリエヴィチは取り調べの後、解放され監視下に置かれる。
『美しき鷹フィニスト』でのテロリズムのプロパガンダ(刑法205条2項)で本日5月4日に拘束されたエヴゲニヤ・ベルコヴィチとスヴェトラナ・ペトリイチュクの身柄拘束処分は、明日5月5日14時にモスクワ市ザモスクヴォレツキー裁判所で決定される。

19:00.
スヴェトラナ・ペトリイチュクもテロ正当化の嫌疑で拘束される。劇場ディレクターのアレクサンドル・アンドリエヴィチは取り調べを受けている。
同劇作家の弁護士ユリヤ・クズネツォヴァが伝えた。
刑法205条2項「テロ活動実施への公的な呼びかけ、テロリズムの公的な正当化、もしくはテロリズムのプロパガンダ」で立件されている。
今朝方、ジェーニャ・ベルコヴィチがテロ正当化の嫌疑で拘束された。その後、スヴェトラナ・ペトリイチュクの夫が、彼女もまた拘束されたとSNSに書き込んだ。
拘束の理由は、スヴェトラナ・ペトリイチュクのドキュメンタリー的戯曲に基づいたベルコヴィチの演出作品『美しき鷹フィニスト』。本作は、ネットで知り合った急進的イスラム主義者たちと結婚し、シリアにいる彼らのところに向かう女性たちの物語である。
OVD-info(外国エージェントに指定)の情報によると、同作品が上演された「ソソの娘たち」劇場ディレクターのアレクサンドル・アンドリエヴィチは現時点で取り調べ中とのこと。

18:04.
ジェーニャ・ベルコヴィチがテロ正当化の嫌疑で拘束される。弁護士のユリヤ・トレグボヴァが伝えた。
刑法205条2項「テロ活動実施への公的な呼びかけ、テロリズムの公的な正当化、もしくはテロリズムのプロパガンダ」で立件されている。
今朝、ジェーニャ・ベルコヴィチはテロ正当化の嫌疑で拘束された。モスクワの彼女の自宅とペテルブルグにある彼女の母親エレナ・エフロスの自宅は家宅捜索を受けた。
エレナ・エフロスがSNSで伝えた。
拘束の理由は、スヴェトラナ・ペトリイチュクのドキュメンタリー的戯曲に基づいたベルコヴィチの演出作品『美しき鷹フィニスト』。本作は、ネットで知り合った急進的イスラム主義者たちと結婚し、シリアにいる彼らのところに向かう女性たちの物語である。
劇作家のスヴェトラナ・ペトリイチュクもまた本日拘束された。現時点での彼女の状況は不明である。

13:00.
戯曲『美しき鷹フィニスト』の作者スヴェトラナ・ペトリイチュクが拘束される。スヴェトラナ・ペトリイチュクの夫で演出家のユーリー・シェフマトフがSNSで公表した。
今朝方、『美しき鷹フィニスト』の演出家ジェーニャ・ベルコヴィチに家宅捜索が行なわれた。その後、ジェーニャ・ベルコヴィチが拘束されてことが明らかになった。本誌に寄せられた情報によると、家宅捜索と拘束は、『美しき鷹フィニスト』に刑法205条2項「テロ活動実施への公的な呼びかけ、テロリズムの公的な正当化、もしくはテロリズムのプロパガンダ」の違反に該当するかどうかの取り調べに関係しているとのこと。
『美しき鷹フィニスト』は独立系演劇プロジェクト「ソソの娘たち」の作品だった。初演は2020年で、「ゴールデン・マスク」賞の「最優秀劇作家」賞を含む二部門で受賞している。

 12:00.
ジェーニャ・ベルコヴィチがテロリズム正当化の疑いで拘束された。モスクワの彼女の住居とペテルブルグにある彼女の母エレナ・エフロスの住居が家宅捜索された。エレナ・エフロスがSNSで公表した。フォンタンカ紙は、拘束の理由は、スヴェトラナ・ペトリイチュクのドキュメンタリー的戯曲に基づいたベルコヴィチの演出作品『美しき鷹フィニスト』だと記している。本作は、ネットで知り合った急進的イスラム主義者たちと結婚し、シリアにいる彼らのところに向かう女性たちの物語である。
取り調べは、刑法205条2項「テロ活動実施への公的な呼びかけ、テロリズムの公的な正当化、もしくはテロリズムのプロパガンダ」違反のの疑いで行なわれている。
『美しき鷹フィニスト』は、2020年に初演され、2022年「ゴールデンマスク」賞の「最優秀衣装」部門と「最優秀劇作家」部門にノミネートされている。


4月30日

18:00.
ベストゥジェフ劇場(ウラン・ウデ)の俳優アルトゥル・シュヴァロフがロシアから出国。OVD-info(外国エージェントに指定)が本人の文章を引用して伝えた。
3月29日、『劇場/その裏側』上演後のカーテンコールで、アルトゥル・シュヴァロフは声明を発した。その中で彼は、自身と妻である女優のスヴェトラナ・ポリャンスカヤに対する劇場運営部からの迫害について語った。劇場運営部への抗議のしるしとして、同俳優は舞台上で自らの手首を切りつけていた。『劇場/その裏側』は、2022年3月にSNSに体制を、とりわけウクライナにおけるロシアの行動を批判する投稿をしてベストゥジェフ記念国立ロシア・ドラマ劇場芸術監督の座を追われたセルゲイ・レヴィツキーの新しい演出作品の一つだった。2022年11月に同劇場の現芸術監督に任命されていたヴャチェスラフ・ヂヤチェンコは、4月1日に警察を呼び、劇場建物から劇場の代表的俳優ヴラジミル・バルタシェヴィチやアユル・ドルジエフなど、シュヴァロフの仲間たちを劇場から連れ出すよう求めた。この出来事のあと、国立ロシア・ドラマ劇場の観客たちはヂヤチェンコと劇場ディレクターのスヴェトザロヴァの解任を求める嘆願書をchange.orgのサイトに立ち上げていた。4月17日には、スヴェトザロヴァが辞職を願いポストを離れたことが明らかになった。


4月24日

22:00.
レンソヴィエト劇場は5月18日に予定されていたボリス・パヴロヴィチ演出『紳士トリストラム・シャンディの生涯と意見』の上演を中止にした。同作の代わりに演目予定表には『ワーニャ伯父さん』(ユーリー・ブトゥソフ演出)が掲載されている。演目変更に関しては劇場サイトでも劇場SNSでもアナウンスされておらず、チケット購入に際しては、『紳士トリストラム・シャンディの生涯と意見』のタイトルがひょうじされている。しかし劇場のチケット売り場では変更が確認された。6月と7月の上演演目にはボリス・パヴロヴィチの作品はない。
これ以前には、2023年の「ゴールデン・マスク」賞の審査委員たちが訪れる予定になっていたボリス・パヴロヴィチ作品の上演も中止になっていた。その結果、8部門でノミネートされていた同作品は候補として審査されることはなくなった。



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