ロシア演劇界タイムライン(2022年2月24日-)6ヶ月目

凡例

タイムラインはテアトル誌を踏襲し、時系列を遡る形で記している(新しい情報が上)。

訳者による割注は〔〕で記している。

人名におけるアクセントの音引きは、基本的には表記しない。

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ロシア演劇界タイムライン(2022年2月24日-)6ヶ月目

Театр.誌原文(6ヶ月目)

(翻訳:守山真利恵、伊藤愉)

▶︎公開:8月14日08:50
▶︎更新:9月2日03:00


2月24日、テアトル誌はウクライナ領の状況に関連するタイムラインの記録を開始した。

*Roscomnadzor(ロシア連邦通信・IT・マスメディア監督庁、Federal Service for Supervision of Communications, Information Technology and Mass Media)はロシア軍によるウクライナ各都市への砲撃やウクライナ民間人の犠牲関する情報、および進行中の作戦を攻撃・侵略・宣戦布告と呼ぶ資料は現実に即していないとみなしている。


編集部は週ごとのタイムラインを月ごとのタイムラインに切り替えることに決めた。だが、私たちは近いうちにこうしたタイムラインを公開する必要がまったくなくなることを望んでおり、それを信じている。


8月23日

23.30.
国立舞台芸術大学(GITIS)演劇学学部教員のナタリヤ・ピヴォヴァロヴァが40年勤め上げた大学から解雇された。
8月23日、ナタリヤ・ピヴォヴァロヴァは自身のSNSに次のように投稿した。「ああ、GITISでの長い放浪の旅が終わった。48年の長旅。でも何にでも終わりはある。(中略)今日、退職願を書くように言われて、私は断ったのだけど、それからもう私との契約更新はないと説明された。もう時間割は送られてきていたのに(笑)。なるほど、そうなんでしょう。もう仕事はないってことね」。
ナタリヤ・ピヴォヴァロヴァは1979年にGITISを卒業、1982年から同大学で教鞭をとり、その後、演劇学学部の学部長を務めた。2016年の年末にGITISの新しい学長グリゴリー・ザスラフスキーが演劇学学部とプロデューサー学部を統合しようとし、学生たちの抵抗を呼び起こした。統合は実現しなかったが、ナタリヤ・ピヴォヴァロヴァはいずれにせよ学部長のポストを追われた。近年は、GITISのロシア演劇史学科の准教授を務め、演劇学学部で演習を担当していた。また、彼女は先の3月3日、理由の説明なしにシェプキンの家博物館館長の職を解任されていた。


8月21日

13.00.
映画館ネットワーク「カロ」はレナータ・リトヴィノヴァの映画『北の風』の再上映と特別上映を理由を公表せずに中止。これに関して女優レナータ・リトヴィノヴァは自身のテレグラム・チャンネルで報告した。リトヴィノヴァが公開したスクリーンショットでは次のように記されている。「不可抗力により、8月22日の特別イベントと8月25日以降の「カロ」ネットワークでの上映はすべて中止とせざるをえません。申し訳ありません! あなたと仕事をご一緒したかったのですが、実現しませんでした……。残念ですが、この状況にコメントはできません」。
映画『北の風』の封切りは2021年2月だった。本作は2017年にモスクワ芸術座で上演され、リトヴィノヴァの初演出作品となっていた彼女の同名の戯曲に基づいている。レナタ・リトヴィノヴァは3月に出国していた。


8月17日

14.14.
ロシア演劇人同盟はドネツク人民共和国、ルガンスク人民共和国、マリウポリの子どもたちのための「演劇授業」を実施する。
ドネツク人民共和国、ルガンスク人民共和国の住人のための「演劇授業」は9月3日まで行なわれ、その後マリウポリから子どもたちがやってきて、クリミアの各劇場の俳優たちがミスホルで彼らと一緒に働くことになる。
ロシア演劇人同盟のアレクサンドル・カリャギンはこのニュースに対して演劇人同盟のサイトでコメントを寄せた。「8年間、我々はドンバスで起きていることをすべて苦い気持ちで見てきました。我々は仲間たちを支えようとしてきました。現在、我々の親族たちはとりわけ辛い状況にあり、我々はどうにか彼らを助けようとしています。様々な劇場から俳優たちが病院を訪れ、大小様々な街の住人たちのために演じています。そしてミスホルでの休暇は子どもたちにとってもっとも良いプレゼントになると判断しました。さらにもし我々が彼らのために楽しくて嬉しい遊びを考えたら、子どもたちも喜ぶでしょう。準備は整いました。8月20日に私たちはロシア演劇人同盟の芸術会館「俳優」に最初のゲストたちを迎えます」。

14.00.
演劇批評家のアイスィラ・カドィロヴァに対して「テロリズムの公的な正当化」の刑法罪が適用される。本日、8月17日早朝、カドィロヴァの自宅で家宅捜索が行なわれ、その後、彼女はタタルスタン共和国内務省の過激派対策センターに連行され尋問を受けた。ロシア連邦刑法第205.2条(マスメディアあるいはインターネットを利用して行なわれた「テロ活動実施への公的な呼びかけ、テロリズムの公的な正当化、もしくはテロリズムのプロパガンダ」)に該当するものとしての起訴となった。本条では3万ルーブル以上100万ルーブル 以下の罰金、あるいは5年以上7年以下の禁固刑が定められている。カドィロヴァは、判決文にある「身元不明のジャーナリスト」によって書かれ、本犯罪の根拠となった出版物とは関係がないと述べている。尋問ののち、カドィロヴァは自宅に戻された。この件に関してカドィロヴァは自身のSNSで報告した(カドィロヴァの通信機器は没収されたが、インターネットの利用は禁止されていない)。
彼女の投稿では次のように語られている。「MacBook、電話、銀行カード、「アエロフロート 」のゴールデンカード、そしてほぼすべての紙の手帳/日記(2018年からの)が没収された。戸棚の中の本もすべて写真に撮られた。取り調べは丁寧だった。彼らは私とラジオ「スヴォボダ」*(メディア・プロジェクト„Idel.Реалии“*)(外国エージェント・メディアに認定、テアトル誌編集部注)のタタール・バシキール語サービスの協力の経緯と特別作戦に対する私の態度に興味があったようだ(「本当に賛同していないんですか?」と)。(中略)私は、自分がほとんどスパイであるかのような書類を書き直す許可を求めた。その書類の抜粋を引用する。「2022年5月11日、ラジオ「スヴォボダ」のタタール・バシキール語サービスの身元不明のジャーナリストたちが(中略)Youtubeビデオホスティングのチャンネル「オブジェクト TV」に(中略)「在ポーランドロシア大使の塗料とボックス」と題した動画を公開したが、そこには暴行(在ポーランドロシア大使襲撃2022年5月9日)と結びついた行為の正当化を指向した発言が含まれていた。(中略)捜査の過程でA.A.カディロワが当該犯罪の実行に関与しているとの情報を得た。(中略)取り調べにおいてA. A. カドィロヴァの居住地には刑事事件にとって重要な証拠品があると考え得る根拠がある」。ここにはとんでもない誤りがあり(私はたしかにラジオ「スヴォボダ」と関係があるが、「オブジェクトTV」というのははじめて聴いた)、訂正が必要だった」。
地元メディアによると、同時期にさらに6人のラジオ「スヴォボダ」と関係のあるジャーナリストが捜索を受けた。彼らは皆同じ刑事事件の被疑者となっている。
*ラジオ「スヴォボダ」と«Idel.Реалии»はロシア司法省によって外国エージェント・メディアと認定されている。


8月11日

13.15. 
エカテリンブルグのキーロフ地方裁判所は「コリャダ=テアトル」の俳優でロック・グループ「クララ」のリーダーであるオレグ・ヤゴジンに「ロシア軍の信用失墜」(刑法第20条3.3項)の罪で有罪判決を下し、4万ルーブルの罰金を科した。
この有罪判決は、ヤゴジンが音楽フェスのUral Music Nightにクララが出演した際の発言に関して下されたものである。ポータルサイトe1.ruによると、ヤゴジンの言葉はあるテレビ番組の生放送で流れた。この時の映像に基づき、行政法違反で告訴された。タス通信によると、「内務省本部の過激派対策センターでスローガンの鑑定が行なわれた後、調書が作成された」という。
オレグ・ヤゴジンの弁護側は本判決に対して控訴の意向。ヤゴジンによれば、彼はロシア軍や大統領の信用失墜を目的とはしていなかった。


8月9日

20.00. 
ラトヴィア人演出家のアルヴィス・ヘルマニスは、ロシア国民への観光ビザの発給禁止に賛成と表明。彼が自身のSNSで投稿した。
声明の最後には次のように記されている。「もちろん、どのような状況でもロシア国民にビザを発給すべきではない。すでに半年が経過したんだ。苦境に苛まれていた人々は出国し、安全な場所にいる」。
アルヴィス・ヘルマニスの発言は広く幅広い反響を呼んだ。数多くの反応の中には、最近ポーランド国籍を取得した劇作家、演出家のイヴァン・ヴィルィパエフがいた。「アルヴィス、君が逃げ出さねばならなくなったときに、そうした不幸が君自身の身に起きないことを心から願っている。(中略)助けを必要としている人に救いの手を差し伸べないこと、これは不道徳なだけでなく、カルマ的な振る舞いなんだ。これは、ああ、〔自らに〕帰ってくるものだ」。
また、アルヴィス・ヘルマニスはネットチャンネルの「ドシチ」*(外国エージェントと認定)をロシアのプロパガンダ的チャンネルだと名指し、ラトヴィアの治安当局に「ドシチ」のジャーナリストたちに対する国内での就業および居住の許可をできる限り早くすべて取り消すよう提案した。
アルヴィス・ヘルマニスは、新リガ劇場芸術監督であり、ロシアの観客にはネイションズ劇場『シュクシンの物語』と『ゴルバチョフ』で知られている。彼は最近、ロシアを離れた女優チュルパン・ハマトヴァを新リガ劇場に招き入れた。またアルヴィス・ヘルマニスはロシア人演出家のドミトリー・クルィモフを演出に招いている。

*2021年8月20日、ロシア司法省は「ドシチ」チャンネルを「外国エージェント」メディアのリストに入れた。2022年3月3日、チャンネルの経営陣は「ドシチ」の活動を停止すると発表。6月6日、「ドシチ」はラトヴィアの放送免許を取得。現在、編集局はリガにあり、秋にはジョージア、フランス、オランダからも放送を行なう予定でいる。


8月5日

13.15. 
反ロシア活動調査グループ(ГРАД)は、その考えにしたがって、公的な役職を解任されるべき142名のリストを作成。その中には、政治家、ジャーナリスト、プロデューサー、演出家、劇場の芸術監督などが含まれている。
国家院議員のドミトリー・クズネツォフによると、このリストは、「映画基金と「ボリシャヤ・クニーガ」賞の専門家評議会について反ロシア活動調査グループが確認した現在の構成」に基づいて作成された。ポータルサイトの NEWS.ruがこの件を報じ、リストの全体を公開した。それぞれの名前には「沈黙」あるいは「反対」と記されている。
142名の中には、モスソヴィエト劇場芸術監督のエヴゲニー・マルチェッリ、マールイ・ドラマ劇場・ヨーロッパ劇場芸術監督のレフ・ドージン、マールイ・ドラマ劇場・ヨーロッパ劇場のプロデューサー、演出家、俳優のダニラ・コズロフスキーがいる。
反ロシア活動調査グループのメンバーで国家院議員のドミトリー・クズネツォフは「一連の文化関係者たちは特別軍事作戦が始まると即座に国外に出た。いく人かはすぐに戻ってきて、他の人々も今日明日にではなくとも戻ってくる。私は、例えば、ドンバスへの渡航計画を組むなどして、彼ら全員を再教育する必要があると考えている。その後、彼らはきっと特別軍事作戦を批判したことが誤りだったと公式に認めるだろう。あるいは、解任されるか、だ」。
8月3日、国家院では文化界における「反ロシア活動調査グループ(ГРАД)」の初会合が開かれた。公正ロシア党(«СР»)の公式サイトによれば、「反ロシア活動調査グループ(ГРАД)」の主要課題は「ロシア、とりわけ特別軍事作戦に対する敵対的、非友好的国家の立場を共有する文化関係者たちへの国家支援の事実を明らかにし、検察機関に注意喚起する」ことである。


8月3日

13.00.
国家院で文化界における「反ロシア活動調査グループ(ГРАД)」の初会合が開かれた。
公正ロシア党(«СР»)の公式サイトによれば、「反ロシア活動調査グループ(ГРАД)」の主要課題は「ロシア、とりわけ特別軍事作戦に対する敵対的、非友好的国家の立場を共有する文化関係者たちへの国家支援の事実を明らかにし、検察機関に注意喚起する」ことである。
「文化界における反ロシア活動」についての会合には、公正ロシア党党首のセルゲイ・ミロノフ、共同党首のザハル・プリレーピン、プリレーピンの事務局長ドミトリー・クズネツォフ、国家院民族委員会委員長ゲンナジー・セミギン、そして連邦院国防・治安委員会メンバーのセルゲイ・ベズデネジヌィフが参加した。
第一回で参加者たちは「文化界における反ロシア活動」の事例をリストアップした。
会議の企画者たちは次のように考えている。「特別軍事作戦以降に顕在化した文化政策における親欧米的傾向は、文化界全体における早急な変化と改革を求めてきた。反ロシア活動調査グループ(ГРАД)の活動は、文化界に対する親欧米的な影響への対抗、国外からの干渉を行なうエージェントに対する障壁の設置、愛国的な文化エリートの育成を目的とする」。
また会議の際に出席者たちは、「その反国家的立場のため公的な役職につくことを推薦しない」文化関係者たちの公開リストを載せた情報リソースを作成することも言明した。

14.11. 
文化界における反ロシア活動調査グループ(ГРАД)の第一回会合の中で、国家院議員および「公正ロシアー真実のために(СРЗП)」党の党員たちは文化大臣オリガ・リュビモヴァとボリショイ劇場支配人のヴラジミル・ウリンに向けて、ウクライナでの軍事活動に否定的な反応を示した演出家アレクサンドル・モロチニコフの立場に働きかけるよう要請する書簡を提出したことが明らかになった。
ポータルサイトのnews.rambler.ruは議員のドミトリー・クズネツォフの言葉を次のように引用している。「彼ら(イヴァン・ウルガントとアレクサンドル・モロチニコフ)は自らの過ちを認め、それを公的に発表すべきである。彼らが公的に所属している機関および団体は、これを管理すべきである。彼らのためにドンバスへの渡航を手配することもありえるだろう。自らの過ちを認めることを拒んだ場合、彼らは解雇されるべきである」。
ボリショイ劇場の広報担当によれば、アレクサンドル・モロチニコフは劇場正式団員ではなく、招聘演出家と位置付けられている。


7月30日

18.00. 
アーティストでアクティヴィストのカトリン・ネナシェヴァがモスクワで「LGBTプロパガンダ」を理由に拘束された。OVD-info(外国エージェントに指定)によると、薬物依存やその他の問題を抱える子ども達を支援する団体のソーシャル・プロジェクト「未成年と猫たち」の誕生日を祝っていたアクティヴィスト・グループの活動場所「オープン・スペース」に警察がやってきた。警官たちはグループのリーダーであるカトリン・ネナシェヴァをバスマンヌィ地区警察署に連行した。彼らは、未成年者たちへのLGBTプロパガンダに関する条例に違反しているという苦情が寄せられたためだと説明した。ネナシェヴァがSNSで語ったところによると、数時間後に彼女は釈放され、別日に調書作成のため出頭するよう義務付けられたという。「オープン・スペース」で押収された未成年者たちの権利に関するZINEは検査のため捜査委員会に送られた。
カトリン・ネナシェヴァはロシア人アーティスト、アート・アクティヴィスト、演出家、人権擁護者、モスクワ・アクショニズム代表。鋭い社会的テーマのパフォーマンスで知られている。拷問、偽造、薬物などに関するイマーシヴ・シアターを上演する劇団「カーゴ300〔「負傷兵の搬送」を意味する〕」創設者の一人。自身のアクション〔・パフォーマンス〕発表時に幾度となく警察に拘束されている。


7月27日

18.15. 
ロシア文化省は下院教育委員会副代表ヤナ・ラントラトヴァの「パフォーマンスや芸術作品をチェックする一時的な公的評議会をロシア国内に設置」(タス通信からの引用)する要請に返答した。4月18日、彼女は文化大臣のオリガ・リュビモヴァへ「特別軍事作戦が行われている間、一時的措置として公的芸術評議会を導入」する請願書を提出していた。
リュビモヴァへの書簡の中でラントラトヴァは、自身の観点から、注意を払うべき二つの作品について言及している。一つ目は「ウクライナ人アーティストであるオレグ・クリクの彫刻作品、有名な彫像《母なる祖国像》のポーズをとった《大きな母〔Большая Мать〕》」である。マスメディアは、ロシア連邦上院議員のアレクセイ・プシコフの表現を用い、《大きな母》をパフォーマンスと呼んだ。ラントラトヴァはまた、「市民のアピール」に言及し、ロシアへの「不敬が作中で表現されている」ミュージカル『チェス』に注意を払うよう文化省に求めた。これは、冷戦期にソビエト連邦とアメリカの代表者間で行なわれたチェスの試合を扱った作品である。この〔請願の〕二日後、『チェス』(シアター・カンパニー「ブロードウェイ・モスクワ」とモスクワ青年会館劇場の共作、エヴゲニー・ピサレフ演出)は2022年ゴールデンマスク賞を3部門で受賞した。
タス通信は文化省の回答書を引用している。「一時的措置として、公的芸術評議会の活動を導入する提案に関して、あなた自身が正しく指摘しているように、その活動に対する国家機関の影響を排除する必要があります。この点で、そのイニシアチブの議論を公的なプラットフォームの一つに移行することが適切であると思われます」。
ヤナ・ラントラトヴァはまたテレビに対する公的評議会の設置およびLGBTプロパガンダと家族的価値観否定を禁止する法案の共同作成者でもある。

11.00
本日、ハバロフスク青年観客劇場ディレクターとして2009年から劇場を率いていたアンナ・ヤクニナが契約期間終了に伴い職を辞したことが明らかになった。アンナ・ヤクニナが、契約が更新されないことを知ったのは、この三日前のことだった。8月2日にディレクター代理が劇場員たちに紹介される予定。この決定の理由を組織設立者らは示していない。劇場スタッフたちは、ヤクニナの解雇は劇場の活動や劇場のあまりに「自由を求める精神」に対して当局が不満を抱いていたからだと考えている。
劇場員たちはハバロフスク地方の文化省にディレクターとの契約期間を更新する請願書を書いた。その署名は65人に及ぶ。詳細はこちら


7月25日

19.35. 
「リュビモフカ」演劇祭のSNSで、2022年に演劇祭は実施されるが、ロシアでは行なわれないという情報が発表された。
そこには次のように書かれている。「私たちにとって常に重要だったのは公的資金に頼らずに、自分たちが正しいと思うように仕事をするということです。戯曲を選ぶ際に重要な基準は、直接的であれ間接的であれ検閲の要求を踏まえることなく、ただそれらの芸術的価値だけであり、それは今後もかわりません。(中略)私たちは今年演劇祭をロシア、とりわけモスクワで実施することが困難だと考えました。私たちは今年の戯曲作品が秋には反響を受け、劇作家たちが専門家の人々や選考委員たちから通常のフィードバックを得られるよう、最大限の努力を払います。
私たちは新進の作家たちが自らの声を見つけ出し、世界のどこにいても演劇が存在する限りその声が耳に届くような機会を提供したいのです。私たちは若い劇作家たちがその創作において、勇敢で、誠実で、率直であり、自らの芸術的なビジョンを信じ続けて欲しいのです」。
主催者たちは「リーディング上演の形式、場所、日時に関して」は別途発表することを予定している。本誌編集部に対して、これらの問題はまだ調整段階であるが、演劇祭はできる限り多くの観客がアクセスできる状態を維持したいと主催者たちは説明した。

16.00. 
ロシア国内の劇場に公的評議会〔第三者委員会〕が設置されうる。国会議員で俳優、演出家のニコライ・ブルリャエフがインターファクス通信に伝えた。テレビに対する公的評議会の導入に関する本法案の先例は幾度となく却下されているが、ブルリャエフは検閲に関する新法案は演劇や映画にも関わるものだと述べた。
公的評議会に関しては、現在国会が審議している別の法案、LGBTプロパガンダの禁止(映画配給という手段も含む)と関連付けて言及された。この資料の作成者の一人がブルリャエフだった。彼によれば、公的評議会法は「技術的な課題」、つまり「配給作品を選定するプロセスを誰が規制するのか」を解決するために必須だという。
ブルリャエフの考えによれば、公的審議委員会には「実際に社会からその分野の専門家として認められている人、次の世代がどうなるか考えている父親や母親たち」、すなわち教師、医療関係者、警察官、聖職者が入るべきだと、インターファクスは解説している。

15.20.  
オレグ・タバコフ劇場が初めてクリミアを訪れる、とタス通信が伝える。「ヘルソネス・タヴリスキー」保護区博物館の敷地内で、8月11、12、14、15日にアレクサンドル・ガリチ作『水平の沈黙』を野外劇(オープン・エア)の形式で上演する。タバコフ劇場の『水兵の沈黙』の演出は劇場創設者のオレグ・タバコフが1990年に作った作品で、アブラム・シュヴァレツの役は、まだモスクワ芸術座スタジオの学生だったマシコフが演じた。それから10年後にこの演目はレパートリーから外されたが、2019年にタバコフ劇場の芸術監督になったマシコフがアレクサンドル・マリンとともに上演を再開し、かつての役柄を演じるようになった。アレクサンドル・ガリチの息子で相続者、著作権保持者のグリゴリー・ミフノフ=ヴァイテンコが、ウクライナでの軍事作戦に対するマシコフの立場に関連して、戯曲仕様の権利を取り下げるつもりであると述べたにもかかわらず、本作はレパートリー に残っている。
芸術監督の発案でオレグ・タバコフ劇場は国内で初めて劇場ファサードにZ文字の横断幕を掲げた(3月29日)。また、7月21日にはEUは、ウクライナでの軍事作戦支持およびクリミアのロシアへの併合支持を理由に、マシコフを第7次制裁リストに含めていた。



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